吹いたというよりも怒りも……
一時期、印刷業界に身をおいていたので、締め切りの重大さは良くわかってます。
しかし、ここ最近になって同人を始めた人のサイトなどの日記をみると、締め切りの重大さが判っていない人が多いような気がしました。
中でも
「もうとっくに締め切り過ぎちゃっているけど、今日中にデータを印刷所に送れば、3日後のイベントには搬入間に合うよね。こんな締め切りブッチしているのって私ぐらいだし。でも、ここまでリスクを負っても新刊出す私ってなんてえらいの♪」
というようなもの。
本人はコミックスタジオを使っているようですが、何か勘違いしているようです。
デジタル入稿したって、最終的に本になるまでに時間がかかるわけで、その間に版下やら割付やら印刷やら製本やらがあるわけで。
割付はデジタルデータでもオペレータの手が入るのでいくら自動でやっても修正するなどがあったりで、間に合うわけないのですし。
しかも「こんなことしているの私だけ」と思っている人が仰山いること。
「私だけ」が「仰山」いれば「みんなしている」わけで、そのみんなしていることで印刷所などの人が困るわけです。
で、結局本は間に合わないという……。
間に合わなければ、
「本が間に合わなかったよー。あんなに一生懸命描いたのに。印刷所のばかー。締め切りちょっと過ぎたぐらいでどうして間に合わせてくれないのよ。金返せー」
という日記。
……自分は印刷所を利用したことはないですけど、同人誌作成のお手伝いやらなんらで関係したこともあります。
当時はデータ入稿なんてなかったのもあって、締め切りぎりぎりになると、みんな集まってトーンを貼って切ってをしたものです。
で、なんとか宅配便を使ったり直接入稿で締め切り当日には間に合わせたものです。
しかし、今はPC上でお手軽に出来るからなのでしょうか。
「限界まで描いて、締め切りブッチぎりで破って入稿したけど、間に合わなかった、私って不幸」
と思っている人が多いですね。
不幸じゃなくて、当たり前だと思う人って、もう少ないのかなと感じてしまいました。
実際の商業の印刷現場でも最近は多くなってきているといいます。
校正の作業は普通は初校から3校ぐらいまで行ってましたが、最近は初校すら十分に出来ないということもあるそうです。
(雑誌にいたっては、初校すらせず、色校もしないというものもあるとか)
フリーペーパーとかなら解りますけど、普通の月刊誌や季刊誌でも起きるということ。
業界自体がおかしくなっているのかな?と思いました。
で、業界に戻りたくなくなりました……。
なんというか……